コンビニやスーパーで見かけるようになったカット野菜。千切りキャベツや大根の細切り、ミックス野菜など種類も豊富で1袋100円ほど。ちょっと野菜をとりたいときに便利ですよね。
その一方でこんな声も。
本当にカット野菜はリスクがあるのか?
子供やペットのいる家庭でも安心して使えるのか、安全性を調べてみました。
カット野菜の匂いの元は漂白剤?
カット野菜を調べていて、すぐにドキッとする情報に行き当たりました。
厚生労働省の2013年に出したマニュアルには、業者が野菜や果物を大量に調理する場合、「必要に応じて、次亜塩素酸ナトリウム等で殺菌した後、流水で十分すすぎ洗いする」と定めています。
・1リットルあたり200mg(0.02%に希釈)で5分間
・1リットルあたり100mg(0.01%に希釈)で10分間
カット野菜は水で薄めた次亜塩素酸ナトリウムによって洗浄されていました。
カット野菜の袋を開けたときや食べたときに、漂白剤や塩素のような匂いや後味がしたら次亜塩酸ナトリウムが原因の可能性が高いといえます。
漂白剤ではなく次亜塩素酸ナトリウムです。
カット野菜を次亜塩素酸ナトリウムで洗う目的
次亜塩素酸ナトリウムでカット野菜を洗う目的は、殺菌。消毒です。野菜についている小さな虫や菌、ウイルスなどを取り除いているんです。日にちがたっても野菜が色落ちしないのも次亜塩素酸ナトリウムのチカラ。
次亜塩素酸ナトリウムは食品添加物として認可されています。安全性については国が問題ないと保証していることになります。
ただし「ちゃんと洗い流すこと」が条件。
コンビニで購入したカット野菜サラダの原材料表示です。
食品添加物は原材料表示を義務付けられているのに、次亜塩素酸ナトリウムの名前がありません。
実は、カット野菜を洗浄したあと、次亜塩素酸ナトリウムをちゃんと洗い流しているので商品パッケージに表示する義務がないんです。次亜塩素酸ナトリウムが野菜に残っていないから表示する必要もないというわけです。
そこです。
国はちゃんと洗い落としていること条件にして食品添加物としても利用を認めています。しかし、匂いがするのは野菜に次亜塩素酸ナトリウムが付着している可能性があるということ。
業者のなかには次亜塩素酸ナトリウムの除去が甘いところもあるような気がしてなりません。
ただし、カット野菜の加工工場は品質管理が徹底しているので「気のせい」という可能性もあります。食中毒の原因となる菌やウイルスは除去されているので、その点では安全といえます。
まとめ
カット野菜は薬品洗浄しているので危険なの?
ポイント
これが当サイトの現時点での見解です。
加工工場は、洗浄の過程で次亜塩素酸ナトリウムが使われていることがわかりました。
次亜塩素酸ナトリウムは本当に身近で魚介類でも使われています。居酒屋や回転寿司、デパ地下の惣菜やお弁当やさんでも当たり前のように利用されています。
正直、カット野菜は危なくて絶対に食べたくないなら外食はしないほうがベストです。それは無理と思った方は、キリがないのでどこかで折り合いをつけるしかないですね。
気持ち的にイヤという方は手間を惜しまずに、野菜を丸ごと買って自分で調理するだけです。もちろん、そのときは次亜塩素酸ナトリウムに代わる洗浄を自分でしなければなりません。農薬や虫が付着している可能性があるのでベジシャワーを使ってしっかりと落とすようにしましょう。
-
ベジシャワーとは?有機野菜でも不安がつきまとう残留農薬の洗い方と落とし方
宝物の子供や愛犬にちょっぴりでも農薬がついた野菜や果物を食べさせたくないと思うならベジシャワーがオススメです。 某女優S・Yさんの愛犬がおちょこに入った日本酒を誤飲して亡くなるという痛ましい事故を思い ...